2015年11月13日金曜日

金の保有コストについて


私は株や投資信託以外に金への投資も行っています。
感覚的には儲けを重視しているよりも、資産の分散や貯蓄の考えが強いのです。
しかし、金などの現物投資は保有しているだけではなにも利益を生まず(値動きは別)、コストだけがかかるものです。
その保有コストについて考えてみました。



金貨の保有コスト

まずは金貨への投資から考えてみましょう。

本日の田中貴金属株式会社の発表している「ウィーン金貨ハーモニー」の値段です。
それを小売価格と買取価格の差額と割合を出してみました。


サイズ 税込小売価格 税込買取価格 売買差額 割合
1オンス ¥157,230 ¥143,749 ¥-13,481 9%
1/2オンス ¥80,112 ¥73,244 ¥-6,868 9%
1/4オンス ¥41,445 ¥36,730 ¥-4,715 13%
1/10オンス ¥16,971 ¥14,883 ¥-2,088 14%

売買価格にこれだけの差額があり、金は保有していても何も生み出さないため金自体の価格が上がらないと資産としてはマイナスになってしまいます。
割合も大きなサイズの金貨でも9%、小さい金貨の場合はなんと14%も価格が上がらないとマイナスになってしまいます。

本日の金価格は4,669円/gとなっていますので、1/10オンスの金貨を購入している場合は5,322円/gまで金価格が上がらないとマイナスになってしまいます。


地金価格の保有コスト

同様に地金価格で考えてみますとちょっと売買価格には金貨より差がありません。

金の地金の小売価格4,669円/gに対して買取価格は4,584円/gとなります。
割合としては2%程度です。

しかし、毎年2,500円程度の買い付け手数料と年間費がかかる場合があります。
※手数料や年間費は各社で違うと思いますので、すべてにおいてこの金額がコストになるわけではいです。

このコストを20年間続けると約50,000円くらいになりますので、約10g程度がコストで消えていることになってしまいます。


私は金への投資を続けますが・・・

金は安全資産だとか有事の金だと言われますが、売却時に超円高になっていたりすると、数十年の投資が一気になくなる可能性もあります。
為替など読めないところがありますが、必ずしも安全な資産とは限りません。何をもって安全というかにもよるのかもしれませんが、。

金への投資は続けるにしても結構大きなコストがかかっていることを改めて認識しました。



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Twitterやってます。


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2 件のコメント:

  1. たすくさん、こんにちは。金投資ならETFも一考の価値があると思います。

    1326や1540なら金現物の裏付けもありますし、現物との交換も可能だったと思います。一度、調べてみると良いかもしれません。さらに、松井証券なら、この前コメントしたように1日10万円まで、売買手数料もかかりませんので。

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    1. >スノーボールさん
      コメントありがとうございます。
      ETFは少し検討したのですが、金現物への交換条件がネックになっていました。
      純金積み立ての方が他の投資よりはるかに先に始めてたのでそれほど深い理由があったわけではないのですが、後付けで勉強していました。
      気楽に売買が可能な点もETFのメリットだと思います。
      1326:SPDRゴールド・シェアは10万口から交換なので約12.7億円程度の価値になりますし、1540:純金上場信託(金の果実)は人気あるみたいですが、それでも現物交換は1Kg単位ですので、約470万円となります。
      ちょっと庶民には厳しい交換条件でした。。

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