2015年9月22日火曜日

FXでの高金利通貨を利用したスワップ狙いの有効性について


何処の国旗でしょうか!?

ラグビーの話題などでも最近は目にする機会が多かった国旗ですが、南アフリカの国旗です。

今日はFXに関して思うことを書いてみます。


高金利通貨を利用したスワップ狙い

高金利通貨というとニュージーランドやオーストラリア、南アフリカなどが上げられます。

スワップ狙いで大事なのが、各国の政策金利だと思います。

日本は2008年12月からずーと0.1%です。
NZは2015年9月では2.75%となっており、2009年ごろから2.5%~3.0%で推移しています。
豪州は少しずつさがってきており、2015年9月では2.00%となっています。
南アフリカは2015年7月に6.00%に上がりましたが、2009年ごろから5.50%~6.00%の間で推移しています。

新興国の方が高い利率となっており、スワップも多くなります。

豪州では1万通貨あたり1日45円~55円くらい。
南アフリカでは1万通貨あたり1日13円~14円くらい。

豪州を85円、南アフリカを8.8円としてどのくらいのスワップポイントがもらえるのでしょうか。

※前提として政策金利が一定であることなど現実的にあり得ないことも前提にする必要があり、意味ないところもありますが、計算してみます。


豪州の場合

投資金額(レバレッジ1倍)
85円×10,000通貨=85万円
1日45円 ⇒ 1ヵ月1,350円 ⇒ 1年16,200円
税抜きで1.9%となります。

銀行の外貨預金ですと金利が三井住友銀行で0.65%、新生銀行で1.8%です。

FXの場合はレバレッジを効かせて手持ちの資金よりも多くの外貨を運用できます。
なので、レバレッジ2倍にすれば豪州の場合は3.8%相当とみることができます。


南アフリカの場合

投資金額(レバレッジ1倍)
8.8円×10,000通貨=8.8万円
1日13円 ⇒ 1ヵ月390円 ⇒ 1年4,680円
税抜きで5.3%となります。


新興国のスワップポイントは多いですね。


南アフリカでFXのスワップ狙いをした場合の想定

100万円を新興国債券の変わりにスワップ狙いで運用してみると仮定します。

1年で受け取れるスワップポイントは約53,000円です。

為替差益はどうなるのでしょうか?
100万で8.8円で購入した場合は約11.4万通貨になります。
そのため、1円円高になると、11.4万の為替差損が発生します。(レバレッジ1倍の場合)

1円円高になった為替差損をスワップで取り返そうとしたら2年と2か月位の期間が必要です。
2年以上もの期間の間に利益がでていなかったことになるのです。

南アフリカに限ったことではないですが、レベレッジは低くすることが長期運用でのスワップ狙いでは必須だと考えています。追加で資金が投入できないのであればなおさらです。

新興国通貨は私はどんどん円高になっていくと考えています。
それなら、なぜ高金利通貨に投資を行うのかと言うと、円高になるのがいつか私にはわからないのと少額でも想定リスクの範囲内であれば少しでも高リスクも運用にいれて、ポートフォリオ全体のリターンを上げたいからです。
たとえ円高になっていっても、少しずつ追加投資を続けて購入金額を下げることで、少し円安になった際に利益がでると考えています。



FXはギャンブルではないがリスクを把握するべき

FX=ギャンブル的なことを想像している人が私の周りには多いのですが、一概にギャンブルであるとは私は思っていません。
きちんとリスクを把握して投資するべきです。
しかし高レバレッジで運用すればするほどギャンブルだと思います。

レバレッジが何倍かだけでなく、1円下がると自分の有効証拠金がいくらになり、何円になるとロスカットされるのかをきちんと把握しておくことが必要です。


今後の私の方針

現在は豪ドル(豪州)とランド(南アフリカ)の2通貨で運用しています。
これからも低レバレッジ(1倍~2倍)で長期的に保有を続けていきます。
そしてポートフォリオ全体でのバランスを見ながら少しづつ証拠金を増やしつつ保有量を上げていきたいと考えています。

個人的にFXの割合は全資産の2%程度であり、たとえ超円高になっても破綻しないです。
しかし、超円高になるときには外貨資産は全体的に下がってしまうと思うのですが、どうなのでしょう。


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Twitterやってます。


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2 件のコメント:

  1. スワップ狙いに期待値はありませんよ。

    短期金利はインフレ率と同じに近いものであり、
    新興国はインフレ分通貨価値が下がり、円高新興国通貨安となり為替差損を生みます。
    特に新興国通貨は短期金利差分切り下がるだけであり、±ゼロです。

    バラッサ・サミュエルソン効果があると言われますが、ごくたまに起こるものであり、
    通貨価値分下がるのが通説です。

    長期的には円預貯金のボラティリティが高くしただけの意味のない行動です。

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    1. コメントありがとうございます。
      「バラッサ・サミュエルソン効果」含め新興国通貨について理解はまだ十分ではありませんでした。
      ボラティリティが大きいことは理解しています。
      その分リスクは高くなりますが、絶対に円安になることがないわけではなく、一時的に利益がでるチャンスはあるのではないかと考えました。
      為替差益はゼロサムゲームになると思いますが、スワップの利益はすべてが為替差損でなくなってしまうものなのか私はよくわかっていません。
      近年は金利平価説が覆されてる期間だと思うのですが、今後どこかでこのようなチャンスがまたないかと願って少額で投資を続けてみようというのが私の考えでした。
      (その時を狙って売却できるかはまた別の問題・・・)
      高リスクの割りにリターンがあるのかと問われると疑問視はしていました。。

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