2015年9月21日月曜日

確定拠出年金とNISAの使い分け


確定拠出年金とNISAの使い分けについて改めて考えてみました。

どちらもメリットとデメリットがありますが、私の場合はどう使い分けるのがベストなのでしょうか?




確定拠出年金

確定拠出年金は自分の会社の年金制度などによって拠出限度額が異なりますが、ここでは勤め先の企業が確定拠出年金を実施しており、さらに「厚生年金基金等の確定給付型の年金を実施している場合」の月額27,500円を例とします。

メリット

・拠出金額が全額所得控除になる
※所得控除になるとその分収入から控除され所得が少なくなる。そのため、課税される税金が少なくなるので、お得

・運用期間中の売却益や分配金が非課税。
※60歳を超えて引き出す際に一時金や年金で引き出すことが可能になるが、その場合は退職所得控除など税制上有利なことが多いため一般的に運用するよりも税金が引かれない。
運用中非課税であるために複利効果を大きく得ることが可能


デメリット

・60歳まで引き出しすることができない

・会社を辞めた場合などであっても退職金として使えない

・会社の選択している金融商品によっては選択しが少ない
※個人型の場合は豊富な商品から選択可能みたいですが、企業型の場合は企業が選択している候補からしか選べない


私の使い方

確定拠出年金の資産は老後資金の役割が主となります。
拠出金額の上限の27,500円×12か月=330,000円
老後まで20年とすると726万円の拠出額になります。
年金終価係数という値を毎月の積立額にあてて将来の積立額(元利合計)を出してみます。

3% 20年運用の場合
330,000円×26.870=8,867,100円

5% 20年運用の場合
330,000円×33.066=10,911,780円

理想とする5%運用が達成できたとしても1,000万程度です。
老後資金として3,000万以上は貯めたいところなので、老後資金の一部を貯める役割になります。

現役時代は課税所得を下げてくれるだけでもありがたいのですが、貯めないといけない金額の一部を絶対に引き出すことができない形で貯めることができると考えるようにします。


NISA

メリット

・年間100万円以内で投資した商品の分配金や値上がり益などに対して非課税
※通常の特定口座や一般口座では約20%の課税が行われる


デメリット

・期間が有限である
※5年間100万円の拠出しか投資することができない
※ロールオーバーとしてさらに5年間100万以内で再投資可能

・損失が出た場合は他の口座と損益通算が行えない


私の使い方

デメリットがありますが、当面の間投資の主口座として投資を行います。
100万を使い切るためには毎月約8万以上の投資資金が必要ですが、なかなか子育て、住宅ローンがあるなかで使い切ることは容易ではありません。
今年はすでに使い切ってしまいましたが、毎年これだけでの投資資金を用意することは大変です。
(今年は稼いでるわけではなく、過去の特定口座での利益を含めNISA口座に回したからです)

当面10年間の制度であるため、経済成長に期待してNISA口座優先で投資します。
損失が出た場合はのデメリットがありますが、そこを気にしていたらNISA口座を使うことはできません。
長期保有したい個別銘柄や投資信託などは特定口座で購入しているものもありますが、基本はNISA口座です。


結論

投資優先度としては次のようになります

1.確定拠出年金
2.NISA口座
3.特定口座

それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、すべての口座を合わせてポートフォリオを構成し、全資産で将来必要な老後資金、教育資金などを形成していきます

道のりとしてはまだまだですが、うまく制度を利用していきたいと思います。




--------------------------------------------
Twitterやってます。


--------------------------------------------

0 件のコメント:

コメントを投稿